素晴らしき思い出、ウメブラFINAL(スマブラfor WiiU)という大会について

twitter
line
hatena

プレイヤーが大会に出る時、もちろんみんな勝ちたいと思って当日は臨むし、できる限り100%の力を出せるように努力をします。

最近では大会参加者数も増え、大きな大会では1,000人規模の大会も日本で開催されるようになりました。

しかし、どれだけ参加者が増えようと優勝は1人で、それ以外のプレイヤーは負けて帰ることになります。

大会結果に満足する人、満足できない人は当然いる中、恐らく大半のプレイヤーが満足できずに大会を終えるものだと思います。

そして、例え満足行く結果が出なかったとしても多くのプレイヤーは「また次の大会で頑張ればいい」と考えます。

しかし、「次の大会」が存在しない場合もあります。

2018年12月に開催されたウメブラFINALは、その名の通りスマブラ4というゲーム最後のオフ大会でした。参加者はもちろん、運営側も多くの思いを持って開いた大会です。

今日の記事では、スマブラ4におけるウメブラFINALの思い出について、名試合と共に振り返って行こうと思います。

Top192 in Losers Kameme vs Kisha

ウメブラFINAL名試合として、Grand Final以外だと一番挙げられがちな試合だと思います。

試合内容もそうなんですけど、Losersってことは負けた方は大会が終わって、同時にこのゲームでの活動自体が終わるということなんですよね。

特にLosersが繰り広げられている時の会場の雰囲気は凄まじいものがあって、負けて涙を流すプレイヤーも数多く見られました。

全員この大会に本気で挑んで、ある人は勝ち進んである人は早期に敗退して…という勝負の残酷な姿が一番くっきり見えた大会だったと思います。

そんな中3戦目、お互いラストストックで撃墜%、スマブラ4をやっていない人にも伝わると思うんですけどこの崖つかまりに下強を当てられたシーン。

100人中99人が空中回避を選択するであろう場面で残り1人って感じの判断でした。

僕も会場で見てて「まじで集中してるんだな」って思ったし、この判断こそウメブラFINALって感じでした。本当に熱い試合だったと思います。

Top48 in Winners Etsuji vs Shu

ウメブラFINALは初日と2日目に分かれていたんですが、2日目の最初の方の試合だったと思います。

シュウさんは人対策、キャラ対策を考えて詰めるのが上手いプレイヤーで有名です。

こういった1日考える時間を与えられた時のパフォーマンスは高いだろうなと思って見ていたし、実際それが試合にも表れているかなと思います。

動画で指定したシーンはまだ勝負が決するシーンからは遠いんですが、これぞスマブラっていう最後の撃墜の駆け引きは舞台の大きさも相まって見所ありです。

個人的には、あんまり勝っても負けても感情を出すイメージのないシュウさんがガッツポーズしてたのが印象的でした。好きな試合、好きなシーンです。

Top24 in Winners HIKARU vs Lea

Smashlogでやっている「闘拳」企画でも行われたカードです。僕はこの時試合を見てなかったんですが、こちらも3戦目お互いラストストック撃墜%の熱い展開。

れあさんの堅実な立ち回りと、それをどこで一つ崩しに行く展開をHIKARUが作り出すかといった試合展開は前作から同じ流れだなぁと見てて思いました。

個人的には、最後HIKARUが台上で苦しい展開になったところで強引に空下を捻じ込んでからの空後空後まで持っていったシーンがかっこいいと思いました。

さっきの試合も含めこういう試合を見ると思うんですけど、本当に勝ちたい試合だからこそ強気な判断が重要ですね。

Grand Final Eim vs Choco

最後の舞台に相応しいGrand Final Resetからのフルセット、最後の最後に完璧な仕上がりを見せたEimシークと、盤石の安定感で勝ち進んだちょこさんの試合。

このカード、スマブラ4時代は被ダメ補正が乗った状態でゼロサムがシークを掴むと上Bのすっぽ抜けで0%付近でも撃墜されかねないカードだったんです。

しかし、そういった壊し要素も跳ねのけて勝ち切ったEimシークは流石って感じでした。

そして、ちょこさんより安定してる人って日本に早々いないよなって時々思うんですけど、スマブラ4の集大成でもしっかりGrand Finalまで駒を進める辺りこちらも流石といった感じ。

個人的には、勝ちを予想される人がしっかり勝つべくして勝ち続けるって本当に凄いことだと思ってるので、そういった意味でも改めてちょこさんは凄いといった大会でした。

フルで見た方が絶対にいいんで、あえて動画ではシーンを指定していません、全部見てください!

おわりに

以上、ウメブラFINALという大会についてでした。

こんな緊張感で戦える大会って、ゲームを通しても早々あることじゃないですよね。僕は今のところEVO2019や、EVO JAPAN2020では近い緊張を感じました。

もちろんスマブラSPはまだFINALを迎えるようなゲームではないし、そんな日が来てほしいと思ってるわけでもないんですが、こんな大会滅多にないからこそ過去作も含め「最後の大会」の価値って高まるように思います。

歴史を振り返って面白いって思ってくれる人がいたらうれしいです、ありがとうございました。

※サムネイル画像はだりもこさん(TwitterID:@darimoko)の写真サイトよりお借りしました。

この記事をシェアする
twitter
line
hatena

おすすめの記事