光回線を有線でSwitch(スイッチ)本体に繋いでいるのに、オンライン対戦でなぜか入力遅延(ラグ)を感じてしまうことはありませんか?
回線に問題がない限り、その原因はモニターです。
家庭用のテレビでプレイしていると、たとえ「ゲームモード」のような機能があったとしても遅延が存在する場合があります。
ストレスフリーにスマブラに没頭したい場合、やはりゲーム用に開発されたゲーミングモニターを導入することが最適解となるでしょう。
しかしゲーミングモニターと一口に言ってもFPS向けやコンシューマーゲーム向けなど様々な機能の違いがあり、専門的な知識が無い中で選ぶのは結構難しいことだと思います。
そこで今回は、スペックを比較して選ぶのではなく、ウメブラなどのスマブラオフイベントで実際に使用されているモニターの中からおすすめのモデルを2つご紹介します。
遅延が無いのはもちろん、新しい機種ではないので安価で手に入ります。もしオフ大会に参加するような機会があった場合も、本番と同じ環境で練習ができることになりますので、スマブラーには絶対的におすすめできるモニターです。
ゲーミングモニターをおすすめする理由:画面サイズ
大きな画面でプレイしたいからテレビが良い!という意見もありますが、こと格闘ゲームにおいては画面の大きさというのは慎重に考えるべきです。
画面が大きければ大きいほど、画面から読み取れる細かな情報を目で追うことが難しくなります。そして単純に目が疲れます。
格闘ゲームに最適な画面サイズは21〜24インチ
スマブラに限らず、格闘ゲームにおいて最適とされる画面サイズは21〜24インチとされています。
他のゲームタイトルでも基本的にはこのサイズを基準としたモニターが採用されています。
21〜24インチというサイズはテレビとして考えるとかなり小さいので、やはり遅延の無い小さなテレビを探すよりも、テレビとは別にゲーミングモニターを用意することをおすすめします。
画面サイズが変わると実力が出しづらい?
画面サイズの違いというのは、実際プレイしてみるとかなり違和感を感じるはずです。
まず、いつもと姿勢が変わります。また上下左右を目で追う距離も変わり、家で練習してる時と感覚が違うため、「オフに参加すると何故か調子が出ない」という現象が起きやすいです。
これを避ける為にも、普段から21〜24インチのモニターで練習を積んだ方が本番で実力が出しやすいと言えるでしょう。
おすすめゲーミングモニター2選
これからご紹介するモニターは、筆者であるSmashlogスタッフが実際にウメブラ会場へ視察に行き、こっそりモニターの型番を調べて購入したものです。
Smashlogのスタジオでも以下の2種類を使用しています。
BenQ GL2580HM
ベゼル(モニターの外枠)が薄く、非常にスタイリッシュなモニターです。画面サイズの割にコンパクトで、配線も隠せる仕様になっておりスペースをとりません。しかも2万円程度で手に入ります。
現在は新型モデルが出ていて、新型の方が安いのでこちらでも良いかもしれません。
実際に使ったわけではありませんが、レビューを見てみる限り大した違いはなさそうです。
ハイスペックを売りにしているモニターではありませんが、正直このスペックで全く問題ありません。Smashlogメンバーもスタジオでこのモニターを使用していますが、文句が出た事はないです。
また、必要のないものを全て削ぎ落としたようなモニターなので、持ち運ぶ時もかなり楽です。ウメブラ会場へ持参する時も軽くて助かりました。
あえて残念なポイントを挙げるとすると、音質とHDMI OUT端子が無いこと。
ゲーミングモニターの音質は悪くても問題ない
正直音質は良くないです。出るだけマシ程度だと思っていてください。ただ、実際これで困る事は全くありません。
よく見る光景かと思いますが、実際の大会などでは外付けのスピーカーを使用します。FPSなどでない限りそこまで高音質にこだわったモニターを購入する必要はなく、これらのモニターはスピーカーをつけることが前提といっても良いです。
むしろ音質にこだわると一気に高価になってくるので、このモニターにスピーカーをつけた方が現実的で安上がりです。ちなみにスピーカーも安いものだと千円程度からたくさんあります。
注意点として、スピーカーをつけた時の最大音量があまり大きくありません。ほとんどの場合気にする必要はありませんが、オフ大会など周りがガヤガヤしている状況だとあまり聞こえませんでした。
ライブ配信をしたい場合はHDMI OUT端子があった方が良いかも
このGL2580HMというモデルには、HDMI OUT端子がありません。HDMI OUT端子とは、モニターに映っている映像を外部へ出力する為の端子です。
要は、YouTubeなどでライブ配信をしたい場合、Switchの映像をモニターにも映したいし、キャプチャーボードを通してパソコンにも取り込む必要があります。
この場合Switchの映像信号を複数に分岐させるHDMIスプリッターという機材を使えば解決しますが、面倒な方はモニター自体にHDMI OUT端子が付いているものを買った方が悩む手間が省けます。
次に紹介するモデルはこのHDMI OUT端子が標準装備されているモニターになります。
BenQ ZOWIE RL2460
さきほどのGL2580HMに比べるとややゴツくなり価格も上がりますが、こちらの方がハイスペックです。
かの有名なストリートファイターのプロプレイヤーJustin“JWong”Wong(ジャスティン・ウォン)氏監修の画像モードを採用しており、格ゲーマーお墨付きのモニターです。
なによりHDMI OUT端子が付いていることがこのモニターを選ぶ最大の理由になるでしょう。
HDMI OUT端子が付いていれば、先述したようにライブ配信をする時に便利なだけでなく、Switchの映像を2画面に映すこともでき、憧れの対面式が実現できます。
なおこちらの商品にも新モデルが出ていて、基本性能はほとんど変わりませんが価格が安くなっています。
実際に使用しているわけではないので確かなレビューはできませんが、RL2460の上位互換にあたるため間違いないでしょう。
こちらであればGL2580HMと比べても数千円の違いなので、配信者にはこちらのモデルをおすすめします。
こちらも音質は良くない
例にもれず、こちらも生の音質は良くないです。ですが先ほども触れた通り、音質はこだわらなくてOKです。
また、こちらはGL2580HMと違い、スピーカーをつけたときの音量が十分出るので、オフ大会会場でも活躍します。Smashlogの配信台ではこちらを使用しています。
比較してるとキリがない
もちろん今回紹介したモニター以外にも良いモニターは調べてみればたくさんあると思います。新型機種も出ています。
ただ経験上、比較してても結局どれが良いのか専門的な部分まではわからないユーザーがほとんどだと思いますし、新しいからといって性能的にそこまで差があるのか、その機能は本当に自分に必要なのかは難しい判断になります。
そんな時に購入の決め手になったのは「ウメブラで使われていた」という事実であり、最も信頼できる情報でした。
読者のみなさんの参考になっていれば幸いです。