こんにちは、Shogunです!
今日は以下の動画を基に、中級者プレイヤーにありがちな悪い癖やミスについて、動画の翻訳+自分の体験に基づく視点で解説していきます。
なお、動画はスマブラ世界最強プレイヤーの「ZeRo」氏によるものです。この動画を見て、「自分より2,3ランクくらい下のプレイヤーと対戦する時によく感じる、相手をしていてこちらが楽だと思うような行動選択がまとめられているな」と思いました。
ZeRo氏がどういった意図でこの動画を上げたのかはさておき、自分はオフ大会で予選通るか通らないか、スマメイトでレート1600程度のプレイヤーにとってかなり参考になる内容じゃないかと思いました。
それでは早速以下にて解説をしていきます、よろしくお願いします!
この記事の目次
1.ステージ端付近での安易な回り込み回避
ステージ端にいて、後ろに引くための十分な距離がない状況を「ラインがない」と表現することがあります。
ラインがない状況で相手が攻め込んできた時にガードを張らされ、苦しい展開から逃げるために相手の後ろに回り込むように横回避をすることを指しています。
この行動が癖になっている人は、同じ状況で何回も同じ選択をすることが多いです。あまり考えずに手癖で選択している場合は猶更です。
これに対し、ZeRo氏は「ラインをなくしてしまった時、ジャンプを使ってステージ中央に戻ることもできるし、崖上がりが強いキャラであれば一旦崖に逃げて仕切り直すこともできるし、相手の意表を突く思い切った攻めの行動も良いだろう」という趣旨の解説をしていますが、その通りだと思います。
また、それに付け加えて「回り込み回避をするのをやめろと言っているのではなく、一辺倒にならないようにすればよく、時々混ぜるのはアリだ」という趣旨の解説もしています。
スマブラ4において、横回避の全体Fは 大体30F(0.5秒)前後です。
他の択に意識を割いたら直接横回避にリスクを与えるのは難しいため、この回り込み回避という行動自体は強いということは言えます。
ただ、あまりにも多用しすぎる人が多いということも含め、「やりすぎは禁物」といった結論になるでしょうか。
2.空中ジャンプをすぐに使ってしまう
空中ジャンプを我慢した方が良い状況は大きく分けて、
- 相手にステージ外に吹っ飛ばされた直後
- 相手に上に浮かされた直後
に大別できるかと思います。
そして、このうち①相手にステージ外に吹っ飛ばされた直後についてはAbadango氏による以下の記事で詳細が解説されています。こちらも合わせてご参照下さい。
ここでは②相手に上に浮かされた直後について解説していきます。
相手に上に浮かされた直後の状況は、大きく以下のパターンに分かれます。
ⅰ.ジャンプをすることで追撃(or連携)から逃げることができる
ここでは、もちろんジャンプで逃げるべきです。(フォックスのダッシュ攻撃を喰らった後はこの状況が多いです)
ⅱ.浮き方が小さい、かつジャンプをしても相手の追撃(or連携)から逃げることができない
例えばシークの空中前運びが顕著なんですが、ジャンプをしても逃げることができない連携中にジャンプを連打してしまうと、連携中に空中ジャンプを使用してしまい、連携が終わった時に空中ジャンプができないことが多いです。よってジャンプをするべきではありません。
ⅲ.浮き方が大きい、かつジャンプをしなくても相手の追撃を喰らうことはない
この状況でジャンプをすることにメリットはないんですが、ガチ部屋等で対戦していると不要な空中ジャンプを使用しているプレイヤーがよく見られます。
一旦体勢を整えたいという意思があるのかもしれませんが、ここで空中ジャンプを使用してしまうと、着地までのルートが制限されてしまいます。
結局?
着地狩りを防ぐための守りの選択肢として、まず一番に空中回避がありますが、その次に空中ジャンプがあることを忘れてはいけません。
いたずらに空中ジャンプを消費するということは、浮かされた状況での守りの選択肢を1つ消すことになってしまうのです。
3.ガード崩しの掴みが少ない
ZeRo氏は「相手のガードに対して技を当てて、掴まれるということを繰り返してる人が多い。技をガードされて反撃を取られるなら、その後はダッシュから掴む等すれば良いのではないか」と述べています。
これは自分自身も時々抜けてしまう視点で、特に掴みからのリターンが低いキャラを使っていると、ガードに対して掴みでリスクを与えようという意識が薄れる傾向にあり、結果的にリターンの高い技を相手にガードされ、反撃を喰らってしまうということはよくあります。
4.崖上がり時に同じ選択を繰り返す
ZeRo氏は「試合の中で、崖上がり時に同じ行動を繰り返す人は多く、特にジャンプ上がりに頼る人が多い。しかし、崖上がりを狩る側としても崖際近くで空中攻撃を置く人が多いため、ジャンプ上がりは最も相手に警戒されやすい択でもある」と解説しています。
これについて、ジャンプ上がりというのは(あえて簡易的に説明すると)2つの意味で最も安全な選択肢と言えます。
1つ目は、タイミングをぴったり読まれない限りは狩られる可能性が(他の択と比べ)低いこと。
2つ目はたとえ置き技に引っかかって外に出されてしまったとしても、ジャンプが残っているため、もう一度崖に掴まって読み合いすることができるためです(ちなみに崖離しジャンプから上がろうとすると外に出された時にジャンプがなくて復帰ができないという状況はよくあります)。
その点で、ジャンプ上がりは良い選択と言えるのですが、一方でこれを繰り返してしまうとどうなのかは既に説明した通りです。
「崖から上がる時は唯一の正解択というものはなく、常に多くの選択肢を組み合わせて相手と読み合いをするべきだ」とZeRoは加えて述べています。
崖上がり時に自分がどの選択をしてるかをリプレイ等で分析し、何かの選択肢に偏りが生じているのであれば見つめなおしても良いかもしれません。
5.安易な空中回避で最大リターンを取られる
タイトルはあえて意訳をしています。
空中回避をしたくなる場面というのは、様々な場合分けが考えられると思いますが、基本的には“相手が空中の自分に攻撃を当てに来た時に、回避をするかしないか”については読み合いの範疇なので、一概に何が正解というのは言えません。
しかし、自分が空中回避をするかしないかの判断に”撃墜されるかどうか”の要素が絡んでくる時はこの限りではありません。
相手に技を当てられ、上に浮かされた状況を以下の2パターンに分類して説明します。
(ここでは詳細をあえて省きますが、”相手に攻撃を当てられ浮かされた際に最速で出せる行動は空中回避である”ということは前提としてご理解ください)
相手の空中攻撃に対し、空中回避をしないと撃墜されてしまう状況
いわゆる2択という状況が多いのですが、この状況では回避せざるを得ないことも多いため、空中回避は不正解ではありません。以下の動画が参考になると思います。
これは回避をしないなら空上で撃墜、回避をするなら上Bで撃墜と完全な2択になっているため、相手はトッププレイヤーの方ですが空中回避を選択していますし、間違いではありません(ただ、こういう状況だとフォックス側が回避を読むことが多いので、相手からしたら回避は甘えという考えもあるようです)。
相手の空中攻撃を喰らっても撃墜されないが、空中回避を読まれると撃墜されてしまう状況
この状況がこのゲームで、往々にして多いです。そしてこの状況での空中回避は余程のことがない限り不正解と言い切ってもいいでしょう。以下の動画が参考になると思います。
有名なシーンですね。この状況では、ディディーの上投げに対して素直に空上でも喰らっておけば、ダメージは受けるものの少なくとも撃墜はされないという場面。
ここで回避をしてしまったことで、その後撃墜までもっていかれているので、これは結果的にはMr.R氏のミスと言えるでしょう。
ただし、こういう展開を予測できていなければ、ダメージをもらいたくないという理由で空中回避をしてしまうこともあるし、致し方ないとも言えるでしょう。
こういう動画を見て、「ここで空中回避をすると撃墜される可能性があるんだな」と認識して自分の対戦に活かすことも重要かと思います。
まとめ
以上、5つの観点からスマブラにおいて気を付けたいポイントをまとめました。
- 安易な回り込み回避
- 空中ジャンプをすぐ使う
- ガード崩しの掴みが少ない
- 崖上がり時に同じ選択肢を繰り返す
- 安易な空中回避
改めて考えると、これら5つを忠実に守って大会でも実行できている人は上位プレイヤーに限られるような気がします。
自分自身も、この記事をまとめる中で「自分はまだここは気を付けているつもりでも、できていないな」と気付くこともありました。
「空中回避をするな」「横回避を多用するな」とはよく言われますが、改めてどういう状況でしてはいけないのか、どういう状況なら良いのかを整理することは一つ重要なことだと思っています。
この記事が、自分の良くない癖に気付くきっかけになればとても嬉しいです。長い記事でしたが、ご覧頂きありがとうございました!