皆さんこんにちは。ウメブラスタッフのエルです。
先日やっと緊急事態宣言が全国的に解除されましたが、残念ながらまだまだ大規模なイベントを開ける状況にはなっておりません。
しかしながら、かなり長い時間オフ大会がほぼ全く無かったということで一刻も早くオフ大会に出たい、または見たいという人は多いと思います。
ということで今回は、コロナ自粛空けのスマブラSPのオフ大会について色々と考えてみました。
今回の内容は、私個人の意見を踏まえつつ、緊急事態宣言解除前後でウメブラを始めとした大会スタッフ等と私的に考察したものも含んでいます。
どの程度の大会規模であれば開けるのか
これに関しては、開催するイベントの業種や、管轄する自治体などによって色々と違いがあるため一概には言えませんので東京都の例を踏まえつつ一般論で語ってみたいと思います。
まずイベントを開くにあたって最初に考えることとしては、三密を避けるという観点で会場のキャパシティに対して十分な余裕を持った広さで開く必要があることでしょう。
例えば東京では劇場のような施設であれば、100人規模であれば順調に推移すれば6月中にも開ける(所謂ステップ2)であろうという指針が出されています。
これを踏まえると、人数はスタッフを含めると200人~300人弱のキャパシティの会場をおさえて、100人程度を上限に開くのが妥当であると考えられます。
実際にどのような大会が開催可能か
招待制の地域限定大会が有力
まず前提として会場キャパシティの半分以下しか人を入れられないとなるといくつか問題が出てきます。
その中で大きな問題の1つとなってくるのが、参加費だけで会場費を含めた運営費を賄えないという問題です。
また参加人数も絞らなければならず、折角緊急事態宣言空けでオフ大会が開けたのに、消化不良で終わってしまうということも考えられます。
そのような状況で最初に思いついたのが、シードプレイヤーに選べるような有力選手を招待した小規模の大会を開くというものです。イメージとしてはEGSカップが近いです。
この方式の開催には、人数を絞れるという以外にも以下のようなメリットが考えられ、今回の新型コロナウイルス問題にも適しているのではないかと思っています。
- モチベーションの高い選手層のため、仮に参加費を値上げして開催する必要がある場合でも、比較的理解が得られる可能性が高い
- オフ大会常連が多く顔見知りが多いため、互いに注意したり気を使ったりしやすい環境であり、また最悪の事態が発生した場合に人の動向を追いやすい
- 身元がしっかりしているため都道府県の移動があまり推奨されていないこの時期において、住んでいる場所を見て運営がプレイヤーを選べる
これらの点から32人~64人程度の規模で、参加者を招待制にした地域限定の大会というのが自粛明けの時期には適しているのではないかと考えました。
大会でのソーシャルディスタンスをいかにして確保するか
運営側が対策すべき問題として、対戦者間の距離をどのようにして確保するかという点があります。
対戦の前から終わった後までほぼ無言であれば、椅子を最大限離し1メートル程度距離を確保すれば問題ないようにも思えますが、現実的には動いたり喋ったりする可能性はあります。
そのため、大会の配置の基本としてはモニタをなるべく2台使った対戦にすることで、対戦者間の距離を離すというフォローが必要そうです。
実況解説はどうする?
これは実況者と解説者の間に、物理的な仕切りを置いて話すという手法も考えられますが、発想を変えて実況解説者はオンラインで対戦映像を受け取って実施するという方法もあります。
実況解説者のみに限らず、例えばトーナメント表の管理などオンラインで可能なことは、なるべく別の場所で行うことで会場の人数を減らす工夫は色々とできそうです。
参加人数を増やす方法について考えてみた
これまでは今までの大会運営方式を踏まえつつ、どのような規模のイベントなら開くことが可能であるか考えてみました。
次は別のアプローチで参加人数を増やせないかを考えてみましょう。
人の出入りを回転制にしてピークの人数を減らす
まず最初に考えたのが、公式イベント等でよく使われている時間毎に参加者を区切って、会場の人を入れ替えることで同じ空間にいる人数を減らすという手法です。
例えば時間毎に32人ずつ集めて予選を行い、終わった人は会場から出てもらうという方式で複数回進行し、最終的に勝ち上がった人だけを集めれば100人を超えるトーナメントも可能です。
しかしながらいくつか問題点もあり、参加者同士のフリー対戦や応援等の交流が出来なかったり、待機している人の待機場所が無かったりが考えられます。
上手くやればリスクを抑えつつ、トーナメント人数を増やせる手法ですが、参加者の満足度を上げたり運営をするという観点では一工夫が必要そうです。
複数会場で予選を同時に行う
これも同じ空間にいる人の人数を減らすという観点では同じなのですが、1つの場所に集めて一斉にトーナメントを行う方式ではなく、場所を分けて大会を進行するという手法です。
これは勿論違う建物でもできるのですが、同じ建物内で少し離れた場所にある部屋を複数箇所借りて、出入りを制限して同時進行するということでも実現可能です。
管理する場所が増えるため、部屋間の連携を取る難しさが考えられますが、例えば参加者を部屋ごとに同じDiscord窓に集め、運営が管理するという方法で実現可能かもしれません。
しかしながら一箇所に多くの人数が集まれない上に、負けた人を帰宅させて進出者を一箇所に集める必要があるため、満足度を上げるのが難しそうです。
発想の転換で屋外で行う
そもそもゲームのオフ大会を屋内で行うという発想を変えて、屋外で行うという手法です。
これは完全な思いつきであり、また6月や7月は天候面や気温面で色々と心配がある時期ですが、考えてみる価値はあるのではないでしょうか。
勿論日光が照り注ぐ場所であれば、別の意味で体調が悪くなりますし、そもそもモニタ画面に光が反射したり、機材の温度が上がるなどの問題があります。
そのため屋内に比べて通気性がよく、機器を動かす環境的にも最低限確保されているというのが、屋外会場に必要な条件といえます。
そもそもそのような環境が存在するのかわからない思いつきですが、もし適した場所があれば屋内の閉じた空間で行うよりはリスクを減らして開催できると考えられます。
まとめ
緊急事態宣言解除明けのスマブラSP大会について、色々と考えたことをまとめてみました。
1日も早く過去の日常が戻り、大規模大会でみんなと盛り上がりたいと考えておりますが、現実問題として色々と制限を設けた上で大会を開く必要がある期間が続きそうです。
環境に文句を言っても仕方ないので、この機会に新たな手法を考えて、新たなノウハウを構築するというモチベーションで検討していきたいと考えています。
今回の内容が、オフ大会を開催しようと考えている運営の何らかの役に立てば幸いです。
写真提供
Darimoko/だりもこ
HP:https://darimoko.smugmug.com/Evo2019
Twitter:https://twitter.com/darimoko