こんにちは、Shogunです!
今日は、少し前に質問箱で頂いた質問に対して、自分なりの答えを詳細に説明できれば、ということで以下のテーマに対しての回答を致します!
相手の癖を見抜くということは、対戦ゲームにおいてとても本質的なことだと思います。
しかし、指摘の通りこれがうまい人とうまくない人は大きく分かれるという実感があります。また、そもそも人対策(人読み+対応)とキャラ対策のどちらを重視するのかという部分についても、プレイヤー間で大きく分かれるところだと思います。
その点で言うと、自分はキャラ対策を重視していて、また人読みとその場での対応はうまくないと思っています。
そのため、こういった質問に対する自分の答えは、読んでいる人にとって大きなプラスになるようなものではないかもしれません。
一方で、「人読みの部分で最低限押さえておかなければいけないポイントはあるし、秀でていないからこそ経験と今までの頑張りでどうにかしてきた部分はある」ということで、それはそれで情報や方法論として価値があることかと思います。
自分が重視する、人読みの部分について、以下で説明していきます。よろしくお願いします!
はじめに~人対策はとても難しい
難しいです。
どの視点で難しいかというと、まず前提としてフリー対戦のような10戦20戦やる環境であれば、対戦を重ねるうちに「相手がどのような行動が多くて、それに対してどう動くか」に対しての答えが徐々に見えてきます。
これは意識的なものではなく、感覚的なものです。無駄な行動を減らし、やるべきだと判断した行動を増やすという微調整を繰り返していくうちに、勝手に勝率が上がっていくといった感じです(勿論、相手が自分よりもレベルが低い場合の話です)。
しかし、僕が一番重視しているのは勿論大会での試合です。その点、大会で初めて対戦する人と2本先取というルールで上記を安定して成功させることは至難の業です。
というよりも、僕には正直できる気が全くしません。これはゲーム性も大きく関わっています。フォックスという軽いキャラで2ストックしかないゲームで、2先なんかほとんど読み合いがあってないような場合もあると思っています。
いずれにしても、その場で相手の行動や立ち回りを分析して、それに対しての最適解を出し続けるということは自分にとって途方もなく難しいことです。
人対策の範囲~重要な箇所だけ最低限押さえる
まず、どこまでを人対策するべきかという議論があると思います。
つまり、人対策といっても範囲があって「相手がどこで何をするか、立ち回りで何を考えているか、全てを読み切って対応する」というところから「人対策は全くする必要がなく、キャラ対策のみをする。相手のキャラに応じて、どのプレイヤーに対しても同じ動きをする」というところまで程度の問題としてあります。
恐らく正解はその間のどこかにあるという話でしかないんですが、僕の考えとしては「基本的にはキャラ対策を起点とし、キャラに応じて動き方を決める。
しかし、試合展開上重要な場面については、予めチェックポイントのような形で事前に準備して、相手がどのような行動を多く選ぶかを見る」というイメージです。
そして、その試合展開上重要な場面というのは、スマブラ4でフォックスを使用するということを前提とすると、大体が
①撃墜(特にこちらが相手を撃墜する状況)に関わる場面
②上強やDA等の高火力に繋がる展開の起点となる技を当てた場面
のどちらかになっています。具体的な方法論の話は以下で説明します。
人読みの方法論~起点は結局キャラ対策
重要な場面ではチェックポイントのようなものを設け、そこで相手がどのような行動を選びがちかを見極め、対応していくことが重要だと上で説明しました。
具体的な方法論についてです。種類は大体以下の2つかなと思っています。
A.フォックスの読み合い押し付けへの対処
B.相手キャラの性能に応じた最善択の事前理解と、相手の行動とのギャップ把握
これは結構自分の感覚的なイメージを文字にしました。あまり伝わらないと思う上にここからは御託を並べても伝わりづらいと思うので、自分の実践する実例を書きます。
実例①~A.フォックスの読み合い押し付けへの対処
この試合負けちゃってますが、結構分かりやすい例です。
4分8秒あたりの展開で相手が崖を背負っている場面で簡単に横回避で逃がしてしまったという意識があったので、このシーンでは回避するまで待ってたりします。
本来相手からしても回避すべきでないシーンだったといった認識もあるかと思いますが、こういった「相手が崖を背負ってる場面で空後を見せながら様子見するとどんな動きしてくるか」は大会でもかなり見ている気がします。
勿論今回動画で紹介した相手も含め、同じ状況で同じ行動を繰り返すことは少ないですが、傾向を見るという点ではとても重要だと思います。
また、別の例としては動画はあえてあげませんが、「上強やDAを当てて真上に浮かせた後、相手が意地でもジャンプしてくるかミス待ちの回避をしてくるか」についても結構どういう行動を選ぶかを見ています。
どちらにも共通しているのは、上で紹介したところで言う①撃墜(特にこちらが相手を撃墜する状況)に関わる場面であるということと、事前にどの場面で相手の行動の癖を見るかを用意しているということです。
B.相手キャラの性能に応じた最善択の事前理解と、相手の行動とのギャップ把握
こちらは良い感じの動画がないので、文章で説明します。
例えば対ルイージやむらびとで、相手低%の状況でこちらがDAを当てた場合の話。
基本的に空N暴れが強いキャラなので、事前の理解として相手にとっての最善択(または最も選ばれやすい択)は空Nで、それに対してガードがこちらの最善択(または最も選ばれやすい択に対しての最善択)として理解しています。
それに対して、あえて何もせずにすかし着地から弱暴れ、あるいは掴みという選択をしてくる相手が時々います。
こういうのは人読みがしやすい場面です。なぜなら、「ある特定の場面で相手の最善択を理解しているにも関わらず、あえてその択を選んでこない」という出来事は頭の中に記憶として強く残るからです。
大会でどれだけ緊張している場面でも、こういう印象に残りやすい気付きには敏感に反応することができます。
その点で、相手にとっての最善択は何かという事前理解と、実際に相手が選んでくる択との間のギャップを把握するというのは、相手の癖読みをする際には重要になってきます。
余談ですが、こちらは上で述べた場面で言うところの②上強やDA等の高火力に繋がる展開の起点となる技を当てた場面に当たります。
最後に
以上が、自分の実践しているその場その場での人対策のやり方です。あげた実例は一部で、実際にはこれと同じようなことが他にもあります。
勿論、自分よりも人読みに自信がある人は、これ以上のレベルのことをもっと多くしているのだと思います。
もしかしたら中には「2先という短期決戦であっても、最初の1試合で大体相手の行動の大部分を理解して、その後は対応ができる」という人もいるかもしれません。
自分は、「局所的ではありますが重要な場面に集中し、相手がそこで何をするかを意識的に見る」というのが今の段階での答えです。
読んで頂いて、ありがとうございました!質問箱も、全然返せてなくてごめんなさいですが、たまにはこのような形で頑張って返すので許してください!笑