今回は台の使い方に関する記事になります。
現在、国内外のメジャー大会で採用されている6〜8つ程度のステージのうち、台が設置されていないのは終点のみです。
さらに、終点はキャラの強みや弱みが色濃く反映される尖ったステージでもあるため、相手に拒否されたりこちらから拒否したりと、比較的大会で出にくいステージと言えます。
つまり、台のあるステージが選ばれやすい現行のルールにおいては、台を上手く使えるかどうかが非常に重要になると思います。
そこで今回は、個人的に試合を見ていて最も台の使い方に長けていると感じる、世界的なトッププレイヤーTweek選手の動きをもとに、上手な台の使い方について考えていこうと思います。
ただ、台の使い方全てを説明するとキリがないので、今回はTweek選手が得意とする台を利用した攻め方を中心に書いていこうと思います。
台降り空中攻撃
スマブラというゲーム、特にスマブラSPにおいては、降り空中攻撃が非常に強力な行動ということは周知の事実かと思います。
ほぼ全てのキャラが降りで振ると強い(ガードされても反撃が少ない、当てたときのリターンが高い)空中攻撃を持っており、降り空中攻撃というのは対戦する上で常に警戒しなければなりません。
逆に言うと、強いプレイヤーになればなるほど降り空中攻撃に対するケアを手厚く行っており、攻撃を振る側からするとなかなか通りにくいという問題があります。
その通りにくい降り空中攻撃を相手に当てるための工夫、選択肢としてTweek選手は台を利用しています。
このシーンだけでなく、この試合の中で幾度となくこの台降り空中攻撃をTweek選手は使用しています。
台に乗って様子見→任意のタイミングで台降り空中攻撃というムーブが強力な理由は大きく分けて2つあります。
強い理由① ジャンプを狩られる心配がない
本来、降り空中攻撃を振るためには小ジャンプや大ジャンプ等のジャンプをあらかじめ行う必要があります。
降り空中攻撃を振るためにはジャンプが下降するまで待つ必要があり、ジャンプしてからそのジャンプが下降するまでの間は無防備ということになりますね。
その際に相手から所謂”対空”と呼ばれる攻撃を喰らってしまう危険があります。
しかし、台降り空中攻撃は予め相手の上をとっている状態であるため、ジャンプを咎められる心配なく相手に空中攻撃を押し付けることが可能です。
強い理由② タイミングが分かりづらい
通常の降り空中攻撃は、相手のジャンプが下降して着地するタイミングで技を振ってくるということがある程度分かるので、ジャストシールドや引きステップ等で比較的簡単に対処されてしまいます。
しかし、台降り空中攻撃はいつどのタイミングで振るかを台上にいる側のサジ加減で決めることができ、タイミングが読みづらいと言えます。
台すり抜け空中攻撃
戦場などの台が何となく邪魔で戦いにくいという感覚がある方は、このテクニックを習得できていない可能性があります。
現在ユーザー大会で採用されているステージに設置されている台は全てスティック下入力で降りることができ、ジャンプの下降中に下入力しておくと台に着地せずすり抜けることが出来ます。
これを利用して、ジャンプで台をすり抜けてそのまま台下で空中攻撃を振るというテクニックがあります。
この動画内の空中前攻撃がまさに、そのテクニックを使用しています。
これは基本的なテクニックというか、少し考えれば普通に分かる仕様なんですが、意外と入力が難しく、完璧にマスターしている人が少ないイメージがあります。
やり方は簡単で、ジャンプ下降中にスティック下入力で台をすり抜けて、自分のキャラが台を通り過ぎたタイミングで空中攻撃を振るだけです。
台をすり抜けるために下入力を入れる関係で急降下が入ってしまい、台を通過してから地面に着地するまでの猶予が少ないため、技によっては発生する前に着地してしまったりします。
トレモなどで練習が必要です。
これができるようになると、台があるステージでもまるで台がないような動きが出来るようになり、台が邪魔という感覚がかなり軽減されると思います。
台を利用してコンボ火力を伸ばす
これは結構有名ですが、台があると場合によってはコンボ火力を伸ばすことが出来ます。
特に空上→空上等の上に運ぶコンボはかなり伸ばすことができ、多くのプレイヤーが利用しています。
しかし、一般的なプレイヤーはコンボ始動のときにたまたま台下に居るだけだったり、頑張れば台利用で火力を伸ばせる場面で妥協して普通のコンボを選択したりと、完璧には台を使いこなせていない印象です。
上記の動画を見れば分かる通り、Tweek選手は無理やりにでも慣性を操作したりディレイを入れたりしてコンボ火力を伸ばします。
実際このシーンも、上強を当てた位置には台がないにも関わらず、無理やり台に乗るように右方向にジャンプし、台を経由したあと左方向にジャンプを入れコンボを繋いでいます。
もちろん、大会で常に最大火力のコンボを狙うことが必ずしも正しいとは限りませんし、ある程度コンボを妥協して確実に火力を取ることも大切だとは思います。
しかし普段から台利用のコンボを考えて練習しておくと、本番でも最大火力を取って試合を有利に進められるかもしれません。
さいごに
今回紹介した台降り空中攻撃や台すり抜けなどの技術は長々と書いた割には基本的なテクニックなんですが、台ステで対戦する上では習得必須のテクニックです。
操作も比較的簡単ですが、普段から練習していないと意外と咄嗟に入力できない程度の行動ではあるので、これを機に台を意識して練習してみてもらえればと思います。
ご覧いただきありがとうございました!