【スマブラSP】コロナ禍で見えたオンライン・オフライン両コミュニティの可能性と展望

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皆さんこんにちは。ウメブラスタッフのエルです。

COVID-19が流行してから世の中の情勢は大きく変わり、現在大きな大会といえばオンラインが主流となっています。

オフラインを主戦場とし、オンライン上に姿を表すことは珍しかったプレイヤーもオンライン上に現れ、オンラインはかつて無い盛り上がりを見せております。

実際にSmashlogが主催した「VOYAGE」や「闘拳オンライン」では、同時接続で1.5万人を超える人が集まるという実績も出ています。

現在日本において、COVID-19は少しずつ収束に向かって行きつつあり、今後は以前のようにオフラインの大規模大会も復活してくることが予想されます。

そこで今回はオンライン大会の盛り上がりを見て感じた、オフライン・オンライン大会の違いを掘り下げて、さらに未来の可能性について考察していきたいと思います。

今後オフライン大会が復活するにあたって、オフラインとオンラインの大会が良い形で並び立つための参考になれば幸いです。

瞬間的な熱量がオフライン大会の魅力

オフライン大会とオンライン大会の一番の違いは何かと聞かれると、遅延の有る無しを考えてしまう人は多いと思いますが私は違います。

では一番の違いは何なのかというと、実際に「競技者」「観客」「運営」が同じ空間を共有しているか、いないかということです。

運営が場を設け、競技者が表現し、観客が盛り上がり一体となって作り出す独特の空間はオフライン大会ならではの魅力です。

ゲームの大会を体験したことが無い方は、ライブやスポーツを映像で見ることと、現地で見ることの違いを想像して頂ければわかりやすいかと思います。

今やオフラインで行われているイベントも、配信を通じて美しい映像を簡単に見ることができるようになりましたが、現地に足を運ぶ人が後を絶たないのはこのためです。

世の中でオフライン大会が盛り上がっていた背景は、間違いなくここにあると確信を持って言えます。

オンライン大会はあらゆる運営コストを簡素化できる

熱狂的な盛り上がりという点がオフライン大会の魅力と書きましたが、実際にそれを実現させるためのハードルというものはとてつもなく高いです。

場を設けるのにも膨大なコストがかかり、競技者を集める点でも制約がかかり、観客が足を運ぶのも一苦労というのが現実です。

しかしながらオンラインにおいては、ネット回線に繋ぐという行為だけクリアすることができれば、これらの点が解決できてしまいます。

小さな運営チームでも大規模イベントを開催できるポテンシャルがある

例えば平日の月曜~金曜に5日連続の大会を、夜の8時から11時の3時間で開催するという前提で比較してみましょう。

オフラインであれば連日の会場の維持、来場する人の開催前後の時間的な都合から多くのコストや制約がかかってしまい、実現にはかなりの困難がつきまとうことでしょう。

一方オンラインであれば、夜に集まれる運営チームさえしっかりしていれば、平日夜に比較的時間が作れる人を集めて現実的に開催が可能であると考えられます。

実際、2020年の5月に行われたオンライン大会「VOYAGE」は、Smashlog・タミスマ・マエスマが運営チームを組み、たった数名のスタッフで累計2048名規模の大規模大会を3Days開催することに成功しました。

企画を思いついてからの実現までのハードル低いという点において、オフラインがオンラインに勝てる点はおそらく存在しないでしょう。

オフライン大会は“足を運ぶ”理由をより追求していく事が必要

オフライン大会は現場での熱狂的な盛り上がりが魅力である反面、運営はもちろん参加者にもあらゆる面でそれなりのコストが生じてしまう現実があります。

そのため、どうすれば1回1回の大会でより大きく盛り上がれるか、またどうすれば熱狂的に足を運んでくれる人が増えるかという観点で成長を続ける必要がありそうです。

これは既に多くのオフ大会運営陣が幾度となく考えてきたことであることは理解しております。

しかしながら、昨今のオンラインの盛り上がりをみて、オフライン大会には今まで以上に大会に来るための魅力が必要になってくると思います。

そのため大会毎に、参加者が熱狂できる魅力をより試行錯誤して作っていく意識が必要だと考えます。

オンライン大会はポテンシャルを発揮・維持できるか

逆にオンライン大会ですが、オフライン大会よりも様々なことが相対的に容易に実現できるというメリットを最大限利用し、且つコロナが収束した後も継続していくことが鍵になると思います。

オフ大会が普通に行われるようになった後、反比例してオンラインの盛り上がりが収束していってしまっては非常にもったいないです。

色々な企画を試し、オフライン大会が開催できない時期や時間にも開催することで、参加者を増やすと同時にファンを定着させていくという方向性での成長を続ける必要があると考えます。

オンラインならではの魅力と差別化

先に述べた通り、オフラインでは簡単に実現できないプレイヤーのコラボ、大会の参加人数、開催頻度や時間帯を実現できるポテンシャルがオンライン大会には備わっています。

そのため、オフライン大会では容易に実現できない企画を行ったり、オフライン大会に参加するにはハードルが高い人を獲得していくという必要があると考えます。

絶対的に多いプレイ人口や開催頻度を背景に、ファンの数やプレイのレベルの両方において、オンラインはオフラインを凌駕するポテンシャルがあります。

未来の最強プレイヤーは、オフライン大会に参加することが難しかった未知のオンラインプレイヤーである可能性も全く否定できないわけです。

実際に国内において、それぞれの界隈で最大の大会であるウメブラとタミスマは、この方向性を最も実現できているのではないかと思います。

まとめ

オフライン大会とオンライン大会の良い点がそれぞれ別のところにある以上、どうしても好き嫌いが出てしまうのは仕方のないことかもしれません。

しかしながら、別々のところに良い点があるため、比較した際に片方がもう片方の完全上位互換になることは出来ないということは理解できるはずです。

そのためそれぞれ微妙に方向性は異なりながらも、同じスマブラというタイトルの大会としてもっともっと盛り上がって行くことこそ望ましい形であることは間違いありません。

オフライン大会が再開されてもオンライン大会は引き続き盛り上がりを続け、またオフライン大会もそれに触発されて昔以上に盛り上がる未来を期待して締めと致します。

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